2013.04.16

第2回MEDTECイノベーション大賞、第1次審査結果発表!

医療機器の製造・設計において優れた成果を上げた日本企業を表彰する第二回「MEDTECイノベーション大賞」の第一次審査結果が発表された。

多数の応募企業の中から、厳正な審査の結果、第一次審査を通過したのは以下の医療用部材・製品・技術だ。

今回ノミネートされた企業の多くは、もともと医療機器メーカーではなかったものの、それぞれ固有の技術を医療用途に応用させ、見事に医療機器分野で成功をおさめているケースが目立った。

第二次審査は、MEDTEC JAPAN 2013開催初日(4月24日水曜日)に、MEDTEC会場で1次審査を通過した各企業が約10分間のプレゼンテーションをおこない、その場で審査員が審査を行い結果発表・表彰式を行う。開催会場は東京ビッグサイト西展示棟 西ホール1。各社プレゼンテーションは午後1時10分から2時半、表彰式は3時20分から4時までを予定している。

—第一次審査を通過した企業と応募製品及び技術—

<医療機器部門>

ゼオンメディカル株式会社
「エクストラクション・バルーン・カテーテル」

今回応募のあった内視鏡的胆石除去用バルーン・カテーテルのように着実に新製品を開発・製造している点が評価された。同社は異業種から医療機器分野への参入の草分け的存在。グループ内で開発・製造・薬事・販売まで一貫したシステムを構築しており、市場ニーズに迅速に対応している。

株式会社トップ
「脱気防止弁」

消化器内視鏡の臨床現場における課題「管腔からの送気ガス漏れによる不安定な内視鏡視野」を解決する製品。ガラスの注射筒メーカーとして創業し、現在では総合医療機器メーカーとして技術シーズと医療ニーズのマッチングの仕組みに確実に応えている点が評価された。

株式会社ニチオン
「クリップ鉗子システム」

腹腔鏡下手術において挿入器具の削減と操作性の向上、及び術者のストレス低減を目的に開発されたシステム。精密音叉や医療用鋼製器具の製造から新規医療用器具の開発・製造を進めている中堅企業で、自社の基幹技術と医師のニーズをマッチングさせている点が評価された。

山科精器株式会社
「洗浄吸引カテーテル」

軟性内視鏡の鉗子口に通して使用する柔軟性を持つカテーテル。自動車産業向けの専用工作機械メーカーから医療機器分野へ参入し、着実なビジネス展開をしている点が評価された。

瑞穂医科工業株式会社
「近赤外蛍光カメライメージング技術を利用した手術支援システム」

手術中に目視で確認することが難しい血液の流れやリンパの流れをカラーの映像で可視化し、手術をより安全かつ確実に行うための支援機器として開発されたもの。医療機器中堅メーカーが、個別連携で臨床現場の強いニーズに応えた点が評価された。

診断部門>

ローム株式会社
「微量血液検査システム」

同社のμ-TAS(Micro Total Analysis System)技術を基盤とした血液分析システムで高精度のPOCT(point of care testing:即時検査)を実現している。電子部品の製造から医療機器分野へ参入し、独自技術を踏まえた着実なビジネス展開が評価された。

<材料・部品と加工技術部門

株式会社村田製作所
「金属メッシュを用いた微量物質検出技術」

ものづくり技術を含めた基盤技術を活用して構築した「金属メッシュを用いた微量物質検出技術」。まだ実用化に至っていないが、電子デバイス分野で培った技術を医療機器分野で活用することで、異業種から医療機器分野への参入意欲を刺激している点が評価された。

<ソフト・ITシステム部門>

富士フイルム株式会社
「遠隔画像診断治療補助システム」

脳卒中などの救急患者を受け入れた病院から院外にいる専門医の電子端末に検査画像を送信し、治療処置情報を交換することで診断や治療をサポートするシステム。近年、米国において医療機器へのICT導入が急速に進んでいるが、そのダイナミックな動きに遅れを取らない迅速な事業展開が評価された。

<製造装置部門>

審査の結果、該当無し


MEDTEC Japanでは、MEDTEC大賞の表彰を通じて、医療機器の製造・設計に取り組む企業を賞賛し後押しする世論を喚起し、企業経営者の皆様にこの分野に取り組むことは賞賛されるべき企業活動であると認識していただける輿論の形成に向けて、医療に関わるすべての関係者に呼びかける「日本の技術を、いのちのために。」運動を支援しております。受賞企業に関する情報は、弊社の編集部門『MEDTEC医療機器』や英文姉妹誌medtechinsider だけでなく、日本の技術をいのちのために委員会からも、健康な生活者、患者と家族、医師と医療研究者、企業、マスコミ、行政、議員他様々な人々に向けて、新聞広告、インターネットの活用、シンポジウム、陳情等様々な方法で広く伝えられます。 MEDTEC大賞の設立・運営にあたっては、日本医療機器産業連合会(JFMDA)の後援を頂いています。

主催:UBM Canon Japan合同会社 後援:日本医療機器産業連合会 協賛:日本の技術をいのちのために委員会/日本医工ものつくりコモンズ

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