2019.04.18

第7回「Medtec イノベーション大賞」発表 第一医科株式会社による「眼球運動検査装置 YVOG-Glass(ワイボーグ・グラス)」が大賞受賞

医療機器の製造・設計において優れた成果を上げた日本企業を表彰する第8回「 MEDTECイノベーション大賞」が決定した。

大賞は、第一医科株式会社による「眼球運動検査装置 YVOG-Glass(ワイボーグ・グラス)」が受賞した。

眼球運動検査装置 YVOG-Glass(ワイボーグ・グラス)

第 7 回「Medtec イノベーション大賞」を受賞した第一医科の「眼球運動検査装置 YVOG-Glass(ワイボーググラス)」は、山口大学医学部と画像処理技術を専門とする株式会社 YOODS と連携し開発されたもので、これまで不可能であったリアルタイムで水平・垂直・回旋等の眼球運動解析が可能なシステムです。本システムにより測定準備やデータ解析も簡便化されており、めまい診断に極めて有用なシステムです。


【製品の特長】
リアルタイムで「眼球運動画像」「眼振図」「頭の傾き」を同一画面内に表示することで、めまい検査をサポートします。角度グラフ、速度グラフは3次元表示(水平、垂直、回旋)が可能で、126gの軽量ゴーグルに高精細 CMOS カメラと頭位センサを内蔵しており、頭位変換眼振検査などでもきれいでぶれの少ない画像の観察と記録ができます。本製品は患者のめまい診断に有用なシステムであり、専門家による臨床データの学会発表や医療機器展示会などでの製品紹介により国内を始め海外の臨床現場にも普及促進を目指しています。

【開発の背景】
めまいの発症には様々な要因が考えられますが、従来眼振検査には眼球運動に伴う電位変化から計測する ENG(Electronystagmography)や虹彩パターンの変化から光学的計測によるフレンツェル眼鏡を用いた方法等が行われて来ました。前者は垂直・水平方向の記録のみで回旋性の運動の記録ができず、後者はセッティングやデータ解析に時間と労力を要するなどの課題がありました。また、めまい症状の中でも約 40%を占めると言われる良性のめまいでは特に回旋運動の検査が重要で、脳梗塞やメニエール病などと区別する上でも、垂直・水平に加え回旋性眼球運動が簡便でリアルタイムで検査できる手法や機器の開発が期待されていました。

【会社概要】
第一医科は、耳鼻咽喉科領域のめまい検査装置、治療機器・鋼製小物などの、開発・製造・販売・輸出入・アフターサービスを事業としている耳鼻咽喉科に特化した医療機器メーカーです。診断・検査・治療に関わる各種機器の開発・製造を行っており、取扱機器の種類は 2,600 を超えています。国内耳鼻
咽喉科向け医療機関では全国約4,500ヵ所中2,000ヵ所を超えて納入実績があります。臨床ニーズの収集から薬事手続きや上市に至る事業化ノウハウの強化に向けて、医工連携に意欲的に取り組み、全国の大学病院、地方自治体、モノづくり企業との広域的なネットワーク構築を実施しています。

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